個人起業家のブランディングを、こんなふうに考えたらいかがでしょうかという話をします。
人は子供の頃からレッテルを貼られ続けられてきましたよね。
活発な子、勉強ができる子、引っ込み思案な子、暴れん坊、どうしようもない子。これらは子供時代、何か象徴的なことが1回または複数繰り返されたことによって人から貼られてしまったレッテルです。
このレッテルは一度貼られると、周囲に伝染し、みんなからそういう子だと思われてしまうわけです。しかも、同時に自分の心の中にも浸透し、自分はこういう人間なんだって思い込み、そして本当にそう言う人になってしまいます。これを心理学的には予言の自己成就といいます。
そのレッテルの枠から外れて生きようとするのはなかなか大変なこと。中学から高校、そして大学とそれまでの知り合いのいない世界に行ったとしても、自分の中に浸透してしまったレッテルを剥がすのは大変です。
でも個人起業家になろうと思った人は、このレッテルを積極的に活用して価値を生み出すか、全く新しい理想的なレッテルを自分自身で貼り直すというラッキーな機会に恵まれるのです。
なぜかと言うと、個人起業家こそ、自分で自分の価値を定義して、その価値を武器に市場で勝負しようとする人だからです。
個人起業家のブランディング
個人起業家はしっかりしたブランディングが必要ですよね。その辺の話は詳しくはこちらで解説しています。
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そして、個人起業家のブランド要素の一つの大きなものがレッテルです。ということで個人起業家のブランディングでやるべきことの一つは、自分で自分のレッテルを決めてそれをべったり貼り付けること。
どうせべったり貼り付けるんだったら、自分も納得し周囲もなるほどと思うものがいいですよね。あるいは、これまでの嫌だなぁと思ってたレッテルもリフレーミングして市場でお金を生むものに変えたらいいですよね。
ではどんなレッテルを貼ったらいいのか
以下のように二つの視点があります。
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市場への視点
そのレッテルを貼ることによって見込み客が自分の価値を認識しやすくなるレッテルです。つまるところ、個人起業家の価値は見込み客のニーズとマッチすることで発揮されるもの。
なので、見込み客の悩みや欲求に答えられる人が「ここにいますよ!」と知らしめるための印になるもの。こんなレッテルを貼るべきですね。
自分への視点
自分に貼ったら「頑張んなきゃ!」という気持ちなるものです。自分がそれによって成長する、そんなレッテルを自ら貼るのです。
逆に現在の自分にぴったりくるレッテルだと「現状のままでいいんだ」と思い成長しません。なので、今の自分には「やや高め」と思うぐらいのレッテルを貼ることをお勧めします。
レッテルを貼るとどんな良いことがあるのか
どんないいことがあるのか?というよりも、いいことが起きるようにするためにレッテルを貼るわけです。
「〇〇と言えば」と、ある領域や分野での話が出た時にあなたの名前が真っ先に出るあがるのがブランディングの目標です。
なので、そのレッテルを活用してあなたの前が真っ先にあがるようにする。これがレッテルを貼る目的であり、レッテルを貼ると起こる良いことです。
つまり、自ら声高に宣伝しなくても、相手から見つけてもらえるメリット。言い換えると、マーケティングコストがかからないようになるという良いこともあるわけです。
レッテルは約束
一旦そのレッテルを貼ると、それは約束になります。
お客様に対しての約束です。貼られたレッテル通りの成果を出せば信用力が担保され、レッテルを裏切るような活動や結果であった場合信用力が低下することになります。
そして信用というのは蓄積されていくもの。レッテルを裏切り続ける動が続くと自然とそのレッテルは剥がれていくという結果になります。気を付けたいですね。
まとめ
個人起業家のブランディングはレッテル張りと同じ。
でもラッキーなことに子供時代に離れっぱなしになっていたレッテルをはがして全く新しいレッテルに貼り直すことができる。それが個人で起業をする良い点です。
なりたい自分を意識してどんなレッテルにするか決める。そして、同時にレッテルを裏切らないパフォーマンスを発揮する。
個人起業家のブランディングをレッテルと考えて戦略的に取り扱っていく。そんなやり方もありです。
ではまた
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参考記事
【自分をブランディングする時、なぜペルソナが必要なのか】