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【「社長」という肩書きだけでは人が動かないワケ】

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山本五十六の有名な言葉に

「やってみせ、言って聞かせ、

させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」

というのがあります。

 

第26代、27代連合艦隊司令長官であった彼は

何よりも人を育てるのに価値を置いた

と言われています。

 

経営書でも頻繁に紹介されていますよね。

人を動かすにはどうすべきかを表した言葉です。

 

経営とはひとことで言うと

いかに人を動かすかです。

 

ここでのポイントは

「やってみせ」が最初にきていることです。

まずは、ごちゃごちゃ言うのではなく、

やって見せること。

 

このシンプルな行為が人を動かす原動力となるのです。

なにはともあれ自分が行動すること。

ここにはヒエラルキーはありません。

ただ、やるかやらないか、だけです。

 

とは言え、

もしあなたが「社長」だとしたら、

「やれ!」と言っただけで、

だいたいの社員はやりますよね。

社長には人事権があり社員の給与を

決める権限があるからです。

 

だったら

「やってみせ」は不要なのでは・・・、

と思うかもしれません。

 

しかし、

この場合、社員は言われた通り

やるかもしれませんが
本気でやりはしません。

 

「社長からの業務命令だから」

やっているのです。

そこには目標達成までの粘りと

自ら改善していく意気込みはありません。

 

では

社員が本気で着いてくるためには

どうすればいいのでしょうか?

 

第一に、冒頭の「やってみせること」です。

やっているところを目の当たりしたら、

否が応でも本気感が伝わりますよね。

人が本気で誰よりも早く何かに取り掛かったら

そのエネルギーが伝わります。

しかも言行一致だったらなおさらですね。

 

第二に、信頼感に基づいた関係性です。

ここでの関係性は肩書きの関係

ではありません。

社内の上下関係があってもいいのですが、

それよりも、
この人が言うんだったらついていこうと

思わせる信頼感です。

 

もちろん、そんな関係は一朝一夕で

できるものではありません。

 

それを育むには、

・裏表がない

・一貫性がある

・本音で対話してくれる

・謙虚である

・有言実行である

・気づきを与えてくれる

・成長の機会を提供してくれる

・話を聞いてくれる

など日常の行動が必要です。

 

第三に「経営ビジョン」です。

企業の存在理由や進む方向性を

表したものです。

 

「経営ビジョン」「企業戦略」「戦術」

を山登りに例えて、

・ビジョンとは「どの山に登るか」

・戦略とは「どのルートで登るのか」

・戦術とは「どんな方法で登るのか」

とそれらの違いを表すことがあります。

人を引っ張る力となるのは、この「経営ビジョン」です。

 

この3つを持ってすれば社員が本気でついて来るはずです。

 

人を動かすことに関して面白い事例があるのでご紹介しますね。

 

ニューメキシコ州サンタフェにある、世界的に有名な
「サンタフェ研究所」という非営利の研究機関です。

「複雑系」の研究が特に有名です。

 

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Santa Fe Institute

 

https://www.santafe.edu/

 

世の中に起きている深刻かつ根本的な問題に

ついての研究を進めています。

 

代表的な研究対象はガン、感染症、グローバル経済などです。

ガンは解明されつつあるとは言え、

まだまだ未知の領域の大きな疾病です。

 

急に拡大していく流行性の感染症も

人類を脅かす深刻な課題です。

 

さらに、グローバル経済。

今や世界が繋がっているために、

どこかで問題が発すればたちどころに

世界中が影響を受けます。

 

著名な研究者であり、ここの所長でもある

デイビッド・クラカウアー氏はこんなことを

言っています。

 

「ここで働いている所員はみな素晴らしい

科学者達ばかりだ。

世の中に確かなことはあまりない。

しかし、一つ確かなのは所長だからといって

私が一番優秀とは限らないということだ」

 

自分のことを

「General(将軍)たちを率いているColonel(大佐)」

のようだと言っています。

もちろん、大佐の方がランクが低いんですよ!

 

ではどのようにみんなを率いているのか?

 

「所長という肩書きはなんの役にも立たない」

 

「私より素晴らしい業績を残している科学者が

ここには沢山いるからね。だから命令的に言ってもだめ。

科学的根拠に基づいた言い方にしているんだ。」

 

科学的根拠に基づいた言い方とは、

観察・実証データ・分析などに基づく裏付け

と一緒に自分の主張をしていくこと。

 

「データや数値と共に自分の意見を展開すれば

みんなが分かってくれて、納得してくれるからね。」

 

そんな彼が最も嫌いな言葉は

「ここではそんな風にはものごと進まないんですよ」だ。

根拠がなく、単に主観や感覚だけの言い方だといいます。

 

科学者が実験データを主張の裏付けとするなら

ビジネスマンもなにか説得ツールを持つべきだ、

とは彼の弁。

 

具体的な説得ツールには言及していませんでした。

しかし、少なくとも「社長」という肩書きだけでは

人は動きませんよ、

と言っているようだ。

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営利・非営利、販売会社・研究機関に関わらず、

社員や部下は上司の肩書きを見るのではなく

行動や人格を見てついていくかどうかを決めるようですね。

 

では

 

LAコンサルティング

赤羽

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