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【知らないと損する?非破壊的な市場創造】

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今日はちょっと書籍の紹介をしますね。

世界で44ヶ国語に翻訳され360万部以上売れた『ブルーオーシャン戦略』の続編とも言うべき『ブルーオーシャン・シフト』です。

前作の『ブルーオーシャン戦略』は、日本では2005年に初版がリリースされ、その後2015年に新版として事例も大幅に追加され発売されたと記憶しています。

血みどろのようになった競争の激しい市場(レッドオーシャン)で勝負するのではなく、新規需要が期待でき競合のないブルーオーシャンを創造することが成長と収益をもたらす。
このコンセプトは相当な登場感を持って受け入れられました。

今回の『ブルーオーシャン・シフト』も前作同様Wチャン・キムとレネ・モボルニュの経営大学院INSEADコンビが書いています。

前作同様かなりの話題になりそうですが、日本語版発売の一足先に気になった部分についてご紹介させて頂きますね。

ひとことで言うと、前作のコンセプトを発展させて、どうすればブルーオーシャン市場にシフトできるかについて、より実践的なガイドブック的な仕立てになっています。

そこでキーになるのは、「非破壊的創造(nondisruptive creation)」という考え方です。

経済学用語として確立されている「創造的破壊」やイノベーションモデルとして注目されている「破壊的イノベーション」。
これらは成長市場を作るとてもパワフルな方法だとしながらも、非破壊的な市場の創造もビジネス機会の活用という意味では必要であると説いています。

「破壊的」な考え方は、優れた商品がこれまでの商品に取って代わることが市場の創造と成長をもたらす方法であるとしていました。しかし、それだけではせっかくのビジネスチャンスを喪失してしまう可能性があると言います。

ブルーオーシャンにシフトすることで、既存市場も破壊することなく新しい市場も開拓していきましょうという考え方なんです。

その具体例として紹介されているのがライフコーチというビジネスやセサミストリート、グラミン銀行などです(もっと紹介されていますが)。

ライフコーチというビジネスは既存のどんな市場も破壊することなく創造されました。いまではアメリカで二番目に急成長している領域で、その市場規模は20億ドルであると言っています。

また、『セサミストリート』は幼児教育市場に新しいエデュテインメントというブルーオーシャン市場を作り出しました。その過程で、幼稚園での教育や図書館という場、親がやっている本の読み聞かせという行為や市場を破壊して代替させたわけではありません。

さらには、バングラデシュのグラミン銀行です。

貧困層に無担保で少額の貸付をして起業支援するというこのビジネスモデルも既存の金融業界を破壊したわけではありません。誰も考えていなかった領域を新しい可能性のある市場とみたという点でブルーオーシャンにシフトした事例として挙げています。

本書ではイノベーションについてもこのように言っています。

最近は「テクノロジー」のイノベーションが注目される傾向にあるが、本当に重要なのは「価値」のイノベーションであると。

その事例として挙げているのが、やや古い感じがするのは否めませんがPCやVCRです。

PCを最初に作ったのはMITSという会社です。しかし、市場を席巻したのはAppleでありIBMでした。
またVCRを発明したのはAmpexです。しかし、VCRと言えばソニーやJVCという認識になり、Ampexはビジネスでは勝者にはなれなかったという事例です。

何が言いたいかというと、テクノロジーという点で画期的な製品だとしても市場に投入するときは、ビジネス視点で「価値」を再定義しなければならないということです。

当たり前と言えば当たり前ですが、これをブルーオーシャンにシフトするという視点で話を展開していっているんですね。

なのでスターバックスも、コーヒーに新しいテクノロジーを導入したわけではないのに、サードプレイスという「価値」を提供したことで新しい、当時競合のなかったブルーオーシャン市場に出ていくことができたと。

最後に(本の中での最後ということではありませんが)、ブルーオーシャン・シフトを起こしていくための3つの要素を以下のように挙げています。

①市場の見方を変えてみること

ブルーオーシャンにシフトするには、市場の見方を変えてみることです。

同じものをみてもチャンスと見る人とそうでない人がいます。同一市場でも違ったアプローチをすればブルーオーシャンになる場合もあります。なので、チャンスを掴めるような見方に変えなさいということです。

②市場創造のためのツールを用意すること

ツールとは質問であり考え方のフレームワークのこと。事業のあり方や市場の既成概念をどう変化させていくか。これまで顧客ではないと思っていた人たちをどう掘り起こして需要喚起させるか。収益を生むビジネスモデルを作り出すためにどんな新しい視点が必要か。それらがブルーオーシャンにシフトするための土台を作っていくとしています。

③人の視点でものごとを見直してみること

組織をブルーオーシャンにシフトするためには、超えるべき内部のハードルがあるとしています。人は常に現状維持を好む傾向があるとする、考え方のハードル。組織内にある派閥やサイロなどの、政治的ハードル。やるべきことより、達成のためにかかる努力や大変さについつい目がいってしまう、モチベーション上のハードルです。どれも組織体というよりも、人に注目しています。組織をブルーオーシャンへシフトためには、それを構成している人、さらには人の感情や心理的なことをも考慮すべきだと言っているんですね。

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競争の厳しい市場にあえて乗り込んでいくのではなく、その市場を否定することなしに作戦感をもってブルーオーシャンにシフトしていく。我々は経営資源(人・もの・カネ)が限られているのですから、この考えかたはありですよね。

では

LAコンサルティング

赤羽

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