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【逆張り戦略とは】 〜分かっててもできない、しかし〜

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商売の定石は人と違うことをやること。

つまり逆張り。

常識や流行などに隠れているニーズをすくい上げて

メインストリームと違うことをやる。

よく「逆張りの経営戦略」という言葉を

耳にするぐらいだから「あり」なのだろう。

もちろん人と違うことをやるわけだから、

リスクはあるし苦労もある。

しかし当たった場合、大化けするのもこの戦略。

もっともこれには経営者の性格やメンタルが

大きく影響する。

メインストリームを行くいわゆる「順張り」をしても

「逆張り」をしてもビジネスにおいては

想定内外の課題や問題に必ず直面する。

であればマーケティングの基本的な分析をした上で

最終的には自分の性格や想いで

えいやっ!と決めるのもありではないだろうか。

商品やサービスに力があると信じていれば、

そして何よりもそれが正しいことだと信じていれば、

逆張り戦略の有効性は計り知れない。

このファストファッションブームの中で、

サステナブルファッションを標榜したビジネスがある。

まさに逆張りの経営戦略である。

イギリスで創業したトム・クリッドランドだ。

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Tom Cridland

https://www.tomcridland.com/

コンセプトは
「世界一サステナブルなファッションブランド」

とにかく長持ちする服を作っている。

イタリアンコットンやウール、カシミアという素材を

ハンドクラフトで製品化。

30年は使えるいうのが謳い文句。

だからもちろん地球環境にも優しい。

レオナルド・ディカプリオ、ベン・スティラー、

ロッド・スチュワートなどそうそうたるスター達も
顧客だ。

商売を始めた2014年以降

毎年3億円近い売上を叩き出していた。

しかしイギリスのEU離脱が正式に決まった時、

ビジネスを拡大していくには

アメリカという大きな市場に目を向けるしか

ないと強く思った。

そのためにはまずはPRすること。

なにしろアメリカでは全くと言っていいほど

認知されてなかったからだ。

PR会社に相談したり見積もりをとったりしたが、

いろんな面で折り合いがつかず。

仕方なく、仲間と3人でアメリカの

メディアツアーに出ることにした。

レンタカーを借りて22都市の巡回。

東はボストンから西はラスベガスまで。

宿泊先はAirbnb。

22都市のメディアツアー全体の費用は

70万円足らず。

もちろん3人でだ。

どの場所に行っても地元のレポーターや

メディア会社に突撃売り込みをかけた。

この努力が奏功し、ほとんどのメディアが取り上げてくれた。

おかげでオンラインでの売上はそれまでの10倍に跳ね上がり、

今ではアメリカの売上はビジネスの半分以上を

占めるようになった。

このファストファッション全盛の時にである。

まさに逆張り戦略が上手く働いた事例と言える。

因みに、このメディアツアーには予想外の副産物もあった。

PRのノウハウだ。

PRに関しては全くの素人であったが、

メディアに働きかけて記事やニュースにしてもらうこと。

それを体当たりで試行錯誤しながら22都市でやったことが知見として

ある種体系化されたのだ。

このノウハウを活かして彼はPR会社を立ち上げた。

もちろん、このPR会社のメインクライアントは自社のブランドだが、

他社からの依頼も受けるとのこと。

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この事例から2つの学びがあると思う。

一つは逆張り戦略について。

創業者のトム・クリッドランドは2014年23歳の時、

「好きなものを長く着る」ことの価値を信じて

借金をしてサステナブルファッションブランドを立ち上げた。

何度も言うようだがファストファッション全盛の時にである。

今ではフォーチュン誌のCool Companyにランキングされるほど

になった。

もう一つは、行動力の価値だ。

ある事態に直面したら、悩んでないでとりあえず

一歩踏み出すと、そこには踏み出さなければ

見えなかった景色が広がっていること。
彼にとってPRの領域がまさにそれ。

どんなに会社の規模が大きくなったとしても

心に留めておきたいことだ。

では

LAコンサルティング

赤羽

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