早期退職者が起業して失敗する最大の原因はズバリ、ポジショニングです。
なのでここでは解決方法である「ポジショニングの仕方」について手順を交えて解説していきます。ポジショニングについて「よくわからない」という方のために簡単にご説明すると、
ポジショニングとは
顧客が「〇〇が欲しい」とか「〇〇はどこで手に入るのだろうか?」と考えた時、あなたのことが真っ先に思い浮かぶ状態
のこと。
早期退職者が起業して失敗の原因は、「あなたのことが思い浮かばないから」つまり、ポジショニングができていないからなのです。
逆に言うと、提供している商品・サービスが
「市場で一番優れてなくても」顧客があなたのことを思い浮かぶ状態を作れさえすれば
ポジショニングは成功したと言えます。つまり、最大の失敗原因を回避できたことになります。
では、「ポジショニングを作る」にはどうすればいいのか?これについて「早期退職者ならでは」のやり方についてお伝えしていきます。
「早期退職で起業」失敗の最大の原因と解決方法【手順と図解】
早期退職者の場合、
手順
- 3種類のやり方
- 2段階での強みの見つけ方
でやっていくのがベストです。
3種類のやり方とは
- The First-Mover Advantageを取る
- ゆるい市場で圧倒的な差別化をする
- 狭い領域で一番になる
The First-Mover Advantageを取る
The First-Mover Advantageとは「先行者優位性」のこと。その領域に最初に入った人が圧倒的に有利であるということ。
マーケティングの世界では
「最高のものより、一番知られているもの」が売上を生む
と言われています。
一番知られるためには、その領域に「一番乗り」するのがベストなのです。
ただし、ここで注意すべきことは「一貫性」です。せっかく一番乗りに成功しても、「一貫性」がないと、人は「あなたがその領域を制した」とは思わないから。
なので、
- 「一番乗り」すること
- 「一貫性」を担保すること
これがポジションを取る一つの方法です。
ゆるい市場で圧倒的な差別化をする
みんなが同じ価値をアピールしている市場ってありますよね?市場の最大手に引きずられて「みんなが同じようなことをやっている」市場です。これだと「最大手が勝つ」にきまっています。
そこで勝負するには、
明らかに「違う価値観」を提供することで独自のポジショニングを築く
こと。
代表的な分かりやすい例が「モスバーガー」です。
レッドオーシャンであるハンバーガー市場を牽引してるのはマクドナルド。そこでの価値観は「利便性」や「商品を出す早さ」などです。似たような価値を提供している会社やブランドはたくさんありますが、ただ単に追随しているだけ。
それに対してモスバーガーは「素材のこだわり」や「本物感」という「違う価値観」を打出すことで独自のポジションを築くことができました。これは市場規模が大きく競争が熾烈な市場での例です。
あなたが早期退職して個人起業家として生きていく方です。
なので、
個人起業家としての戦い方
- まずは「強い競合他社がいない領域(=ゆるい領域)」を見つける
- そして、その中で自分が圧倒的に違うと言える差別化ポイントを訴求する
このやり方がベターでしょう。
狭い領域で一番になる
あなたが「領域で一番」になることです。ただし、大きな領域ではありません。小さな領域。そこで一番を目指すことです。
逆に言うと
「一番になれそうな領域」を設定をする
ことです。
そのためには、今ある市場を「顧客ニーズ」という軸で「細分化」します。
どこまで細分化するかと言うと・・・
細分化の目安
- あなたが一番になれる
- そこに顧客がいる(=顧客ニーズがある)
を満たす領域を見つけるまでです。
ここでの注意点は
顧客ニーズがある
ことを確認することです。
いくらあなたが一番になれる領域を見つけたとしても、そこに「顧客」や「顧客ニーズ」がなければ意味がありません。魚のいない釣り堀に糸を垂らしてるようなもの。なので、ここは注意点です。
では次に「強みの特定」の仕方について
強みの特定の仕方
そもそも自分が勝負すべき「強み」ってなんだろう?いやその前に「自分には強みがあるのだろうか?」と思ってらっしゃる方もいるかもしれません。
でも大丈夫。早期退職者の場合は、強み特定のやり方はシンプルです。簡単とは言いませんが、シンプルです。大きく分けて二つの手順でやっていきます。
強み特定の手順
- 経験とスキルの棚卸
- SWOT分析
経験とスキルの棚卸
棚卸しは二つの軸で見ていきます。
一つの軸は会社員時代に担当した「期間」。
- 長期間担当した業務
- 短期で担当した案件
もうひとつの軸は、「関わり方」です。
- 現場の担当者として担当した
- マネージャーとして携わった
以下の図のようにマトリックスを作ってみて、その枠にこれまでの経験を箇条書きで入れてみます。
ここから「強みの可能性のあるもの」を抽出します。
ここでのポイントは
ポイント
- 長期間担当したこと
- 短期間だけど「マネージャー」として関わったこと
こと。
関わり方は現場の「一担当者」だったとしても長期で担当したものから得られた経験とスキル、学びは個人起業家としての「強み」になりやすいのです。また、マネージャーで関わった場合、期間の長短に限らず「作業や業界全体を見回す」経験をしているから。
次はSWOT分析です。
外部要因との掛け合わせ
SWOT分析、会社員を長くやってらっしゃったあなたは聞いたことがあるかもしれませんね。あなたの「強み・弱み」といった内部要因と「機会・脅威」といった外部要因と掛け合わせて、どう戦うかを決めていく分析方法です。
個人起業家であるあなたの場合、注目すべきは
ポイント
- 「強み」X「機会」
- 「強み」X「脅威」
の領域です。
「強み」には、前項目で抽出した「強みの可能性のあるもの」を当てはめて見てください。
- 「強み」X「機会」の領域では:あなたの持ってる「強み」に追い風が吹いています。「強み」を前面に出して勝負すべきです。
- 「強み」X「脅威」の領域では:脅威によってもたらされるリスクを十分考慮した上で「強み」を活用すべきです。
まずはその二つの領域に絞ります。
そして、最初にやった
- 先行者優位性が取れるか?
- 自分の「強み」が圧倒的な差別化になるか?
- 一番になれる領域か?
に戻ります。それを何度か繰り返すことで、「勝てるポジション」取りができるはず。
まとめ
早期退職者が起業して失敗する最大の原因は「ポジショニング」。市場において「あなただけの場所」を確保できていないのが原因です。
なのでそれについて
- 3種類のやり方
- 2段階での強みの見つけ方
についてお伝えしました。
もしその詳しい内容とステップごとのやり方を事例を交えて、お知りになりたい場合は以下を貼っておきますのでご覧ください。
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