会社から「早期退職」のプログラムが発表された!
対象年齢・社歴の方はかなり悩みますよね。
「どうしましょう」と相談を受けることが昨年から増えました。実際私も2016年に早期退職で会社を辞めた組です。
なので、その時に私が検討した「選択基準となる軸」や、選択の決定要因について参考になるかもしれないのでシェアします。
さらに、現在起業コンサルという仕事がら「早期退職して起業した場合、どんな展開になりますか?」というご質問にもお答えするカタチの記事にしていきます。
「早期退職!」どうしよう?とお悩みの方へ
お悩みの方の選択肢は3つですね。
- 選択肢1:会社に残る
- 選択肢2:辞めて転職
- 選択肢3:辞めて起業
どのように決めるか?について私は以下の順番で状況を合理的な推測と検討をしていくことをオススメしています。
ポイント
- それぞれの選択肢を選んだ場合の「得るもの・失うもの」を比較
- 自分のリスク許容度を見つめ直す
- 未来軸を入れて考えてみる
では、それぞれの選択肢でやっていきましょう。
それぞれの選択肢を選んだ場合の「得るもの・失うもの」を比較
選択肢1:会社に残る
得るもの
- これまで通り振り込まれる給与
- 社会的ステータス
- これまで通りの福利厚生
失うもの
- 申し込んでいたら貰えたであろう積み増し退職金
- 申し込んでいたら広がっていた自分の可能性
選択肢2:辞めて転職
得るもの
- あらたな情熱を発見できる可能性(新たな機会)
- 転職先で「求められる人」になる可能性(あらたな自分の可能性)
- あらたな社会的ステータス
- 新しい福利厚生
失うもの
- 今いる会社に所属していることでの給与
- 今いる会社の社員である社会的ステータス
- もっと大きな自分の可能性
選択肢3:辞めて起業
得るもの
- あらたな情熱を発見できる可能性(新たな機会)
- 今の給与より高い所得の可能性
- 時間や働き方を自分でコントロールできる可能性
失うもの
- 今いる会社に所属していることでの安定した給与
- 会社組織に所属しているという社会的ステータス
- 福利厚生など
ここまでお読みくださった方は、もうお分かりの通り、要は
- ほぼ安定していて、100%予測できる未来(会社に残る・辞めて転職)
- 自分次第で変わる未来(辞めて起業)
のどちらがいいか?という話に収斂するのです。
自分のリスク許容度を見つめ直す
で、推測できないことを「リスク」と仮に言った場合、伴うリスクはこんな感じ。
- 会社に残る:リスクなし
- 辞めて転職:リスク小
- 辞めて起業:リスク大
ここで「リスク許容度」の話がでてくるのです。
リスク許容度とはどの程度マイナスになっても大丈夫か?精神的に耐えられるか?
ということ。
これは人によって全く違うので「あなた自身のリスク許容度」を認識することが必要です。
性格によっても違いますが、人生のステージ、所有しているものによっても違うはず。
早期退職の対象となる方の所有するもの(=失うことがリスクを感じる要素)はこのような感じではないでしょうか?
- 家族がいる(しかも子供がまだ小さい)
- 家のローンが残っている
- 家族が病気
- 親の介護などを抱えている
これを
- 会社を辞めて転職
- 会社を辞めて起業
することでどの程度心配・不安になるかがリスク許容度を知る目安となるはずです。
未来軸を入れて考えてみる
早期退職の対象者となる方の年齢の上限は55歳ぐらいでしょうか。もちろん会社によって異なりますが。
仮に早期退職の応募せず、会社にい続けたとしたら社員として働き続けられるのは65歳までですよね?
その間に「役職定年」や60歳での「定年退職」があるわけですが(そしてこれは会社によってももちろん異なりますが)
で、ここで考えるべき視点は
人生100年時代に
いったい「あなたは何歳まで働きますか?」
ということです。
仮にあなたが今50歳だとします。そして将来75歳まで働くとします。
今、早期退職に応募せず、できるだけ会社にい続けたた場合は、最終的に会社との関係がなくなるのは65歳。
で、その時あなたにある選択肢は
- 再就職
- 起業
です。
合理的に予測しなければいけないのは、「65歳での再就職の状況」です。
65歳で退職する時
情熱を傾けられる仕事(再就職先)または起業ができるでしょうか?
ということ。
そしてさらに、
今から65歳までの間
今の会社で「これから65歳までの間に情熱を傾けられる業務(プロジェクト)」に巡り会える可能性はどのくらいあるでしょうか?
一方、現時点で「選択肢3:辞めて起業」と決めた場合、
起業して始めるビジネスは経験とスキルを武器に情熱の傾けられる新しいビジネス
です。
現在「あなたが50歳、そして75歳まで働き続ける」と仮定した場合、
辞めて起業を選んだ場合
今後の人生のうち「情熱を傾けられる仕事をできる期間は25年」
このような視点で「早期退職どうしよう?」を決める
これが未来軸です。
ここまでお読みくださった方は、このように考えるのはないでしょうか?
サラリーマン時代の経験やスキルは確かに「それなりにある」。しかし、それで本当に起業して成功するだろうか?と。
起業をどう成功させるかについては以下参考になる記事を貼っておきますので、お読み頂ければと思うのですが、まずは大きな見方で「起業して成功するにはなにが必要か」の一般論についてお伝えしておきますね。
起業して成功するために必要なこと
以下の4つのチェックポイントを見てください。
今の時点ではっきり白黒つけがたいかもしれません。しかし、起業で成功するためにはこのような3条件が必要(あるといい)とお考え下さい。
4つのチェックポイント
- 高い専門性があるか
- 希少性があるか?
- 必要性の大きなトレンドがあるか?
- マネされにくいか?
高い専門性があるか
日本のサラリーマンの多くはジェネラリストとして育成されているはず。なので、あなたもジェネラリストとして優秀な方だと思います。しかし、起業して成功するためにはスペシャリスト、しかも高い専門性が必要です。
今はそんなに高い専門性はないかもしれません。しかし、
- これまでの複数の経験とスキルの掛け算
- 今後の「そんなに大変でない学習」
によって高い専門性を手に入れられるかと検討してみて下さい。
希少性があるか?
価格が決まるのはその希少性です。あなたが持つ専門性には希少性、つまり
「求める人の方が、提供する人より圧倒的に多いか」
どうかを検討してみてください。
あくまでも「少しの努力で今後得られる」専門分野・専門スキルについての希少性のことです。
必要性の大きなトレンドがあるか?
いくら高い専門性があり、現時点での希少性があったとしても今後そのトレンドが続くかどうかによって収益を上げられる期間と収益そのものが変わってきます。
上りのエスカレーターに乗っていないと、どんなに努力しても上には上がれない
からです。これも予測すべき要素となります。
マネされにくいか?
大きなニーズのトレンドが続き、希少価値のある高い専門性を持っていたとしても容易にマネされるものであれば安心できません。
あなたの独自性への参入障壁がどのぐらい高いのか?
は独立起業して成功するかどうかの大きなカギ。これも予測してみて下さい。
まとめ
以上、「早期退職プログラム」が発表されて、どうしよう?と迷っている方に対して、私の経験、私のお客さまの経験などを元に「どう考えればいいのか」についてシェアさせて頂きました。
まとめると、
最初にやるべきことは
現在の選択肢を洗い出すこと
おそらく
- 選択肢1:会社に残る
- 選択肢2:辞めて転職
- 選択肢3:辞めて起業
が今の選択肢だと思います。
それについて、
- それぞれの選択肢を選んだ場合の「得るもの・失うもの」を比較する
- 自分のリスク許容度を見つめ直す
- 未来軸を入れて考えてみる
そして、仮に「会社を辞めて起業」という選択をした場合のために、
成功する起業に必要なこと
をお伝えしました。
参考になっていれば嬉しいです。
「起業」を決めていなくても「起業した場合のステップ」を知っておくことは大事なこと。なので、これもシェアしておきます。よろしければご覧下さい。
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