同じビジネスでも個人起業家の戦い方は
- 大企業
- 中小企業
- ベンチャー
などとは全く違います。
誤解を恐れず、ざっくり言うと
- 大企業
- 中小企業
は市場の中で「どれだけシェアを取っていくか」、言ってみれば
「場所の取り合い」という「領土拡張」戦争
- ベンチャー
は「どれだけ新たな市場を作っていくか」、言ってみれば
「未知の領域」への挑戦
時間との勝負の中でいかに資本を価値に変えていくかの勝負です。
個人起業家に差別化って本当に必要?
一方、個人起業家やスモールビジネスと言った小さなビジネスはそういう戦い方ではありません。
個人起業家の戦い方
では、個人起業家はどんな戦い方をするべきなのか?
それは
- 「自分の好きなこと」「得意なこと」という領域の中で専門性を発揮しながら
- その専門性を解決策に変えて「解決を求めている人」に価値を提供していく
そんな戦い方、いや戦いですらないと思いますが、そんなビジネスです。
なので、
- 上場を狙ったりしなくていいし
- スケールすることもない
巨万の富や名声を得ることも(恐らく)ない代わりに
自由な時間や経済的自由度の高い豊かな生活がうまくいくと得られる
それが小さなビジネス(個人起業家やスモールビジネス)なのです。
差別化の代わりに必要なこと
それを考えると、そこでゴリゴリの差別化が本当に必要でしょうか?
「差別化戦略」とは、そもそも
競合がたくさんいる市場で「いかに違いを見せて見込み客から選ばれる存在になるか」
というもの。
だとすると「差別化」ほぼ不要ですよね。
では、その代わり何が必要なのか?
それは独自化です。
独自化とは
スペック合戦の差別化とは違い、独自化とは「比べられない独自の存在」になること
です。他社との比較ではなく、いかに「らしさ」を出していくかがポイント。
「らしさ」とは
- あなた
- あなたのビジネス
だけにある「雰囲気」「打ち出し方」「ありよう」みないたもの。その「らしさ」を起点にいかに顧客に対して価値を提供していくのが独自化マーケティング。
「らしさ」の探し方
では「わたしの『らしさ』ってなに?」で考えますね?そんな時、ひとつのやり方がこれです。
あなたの「らしさ」を探す際には、視線をタテ・ヨコに向けてみてください。
まずは
ヨコ方向
学生時代のあなたは、クラスメートと違う
「雰囲気」「人との付き合い方」「キャラ」のようなもの
がありましたよね?
会社員のあなたは、同僚や上司部下と違う
「コミュニケーションの仕方」「ものの考え方」「行動の特徴」など
がある(あった)はず。
それが、あなたの「らしさ」であり、独自化を考える際の原点です。
次に
タテ方向
- 1年前のあなた
- 5年前のあなた
- 10年前・20年前のあなた
変化してますよね?
今のあなたは、その時のあなたをは違う何かがあるはず。失ったもの・得たものがあり、その結果今のあなたがいるわけですから。
そして、その時代時代にヨコ方向に視点を向けると、そこでまた、あなただけの「ありよう」があるはず。
それがタテ・ヨコに視点を向けてみて気づく、あなたの「らしさ」であり独自化の素です。
独自価値から独自化マーケティングへ
これらの「らしさ」に「得意なこと」「好きなこと」などを付け加えると独自価値が生まれます。
で、その独自価値を軸として
- あなたの独自性が解決策になる人に対して(市場・ターゲット)
- 独自性を中心とした価値をカタチにして(商品・サービス)
- 求めている人に認知させ・集め・行動させる(認知・集客・成約)
の流れを作り「ゴリゴリ売り込まなくても売れていく仕組み」を作るのが独自化マーケティングです。
個人起業家やスモールビジネスといった小さいビジネスがやるべきことはこれ!
「差別化より独自化」
一度考えてみて下さい。
ではまた