自分の「好きなこと」で起業するのが一番!
起業の世界ではよく言われますよね?私も人によっては「好きなこと」をした方がいいですよ!ってオススメすることがあります。
でも、実は「好きなこと」だけではうまくいかないんです。
結論から言うと、次の三つの条件がそろった場合にのみ「好きなことで起業する」はオッケーだと思ってます。
- ニーズがある
- 強みがある
- 選ばれる理由がある
「好きなことで起業する」のワナ
では、その条件についてひとつずつ解説します。
ニーズがある
最初にお伝えしたいことはニーズがあることです。
どんなに商品やサービスが素晴らしくても、欲しがるお客さまがいなければ始まりません。
なので、あなたのビジネスの領域にニーズがあるかを把握することがまず大切です。
ニーズの種類
ひとことでニーズと言ってしまいましたが、実は細かく言うとお客さまの求めるものにはニーズとウォンツがあります。
- ニーズとは:悩みの解決
- ウォンツとは:願望の達成
この二つのうち少なくともどちらかがないと商売として成り立たないと言っていいでしょう。
これに関しては「悩みの解決」=ブランディングのヒントになるのでこちらの記事を貼っておきます。
個人起業家の一番の悩みである集客。その集客のお悩みはブランディングで解決できます。特に個人起業家には個人起業家のやり方があります。当記事では、お悩み解決に役立つブランディングの解説をしています。
顕在的か潜在的か
お客さまが求めているものといっても、実は
- お客さま自身が既に気づいているもの(顕在的)
- 商品が出てきて初めて気づくもの(潜在的)
があります。
例えば、
アマゾン
本質的な価値は
- 「多くの種類の商品をオンラインで買える」こと、ではなく
- お客さまの購入にかかる手間を省くこと
であると、社長のジェフ・ベゾスは言っています。
つまり
- アマゾン前:店に行って商品を選び、買って持ち帰る
- アマゾン後:ネット上で商品比較や購入履歴をもとにした商品レコメンドなどで購入。配送してもらう
いまさら言うまでもないですが、このような変化が起きたわけです。
そして、
だったのです。
商品が出てきて、はじめてニーズが顕在化された代表例です。
強みがある
次に大切なことは強みがあることです。
とはいえ「現在好きなこと=強み」となるほど「すごい好き」を持っているひとは稀れですよね。
大事なのは、あなたの「好きなこと」は、極めることによって
- 「強み」に進化していく「好き」であるか
- 「強み」に進化させる心構えがあなたにあるか
を見定めること。
選ばれる理由がある
3つ目に大切なことは、あなたの「好きなこと」が選ばれる理由になっているかどうかです。
ビジネスである以上、
- 選ばれなければ、売上になりません
- 選ばれ続けなければ、事業として継続できません
なので「好きなこと」が選ばれる理由になっているかどうかが大切なのです。
選ばれる基準
では選ばれる理由となる基準は何かというと
- お客様の欲求に応えているか
- ライバルより優れているか
です。
あなたがビジネスをする場合、常に視野に入れとかなければいけないこと。それは
- 顧客
- 競合
です。
平たく言うと
- お客様
- ライバル
ですよね。
なので、「好きなこと」ではじめるあなたのビジネスが「選ばれる理由」を持つにはこの二つの基準を満たす必要があるのです。
「お客様の欲求に応えているか」の基準
お客様の欲求とは先ほども言った
- 悩みを解決すること
- 願望を達成すること
です。
なので、あなたの「好きなこと」がこれらの欲求を満たしているかという基準をクリアする必要があります。
「ライバルより優れているか」の基準
もう一つの基準はライバルとの比較です。
「強いライバルのいない市場に参入する」
これは勝てる戦いの原則。
とはいえ
である可能性もあります。
また、
- ライバルが少なくてお客様のニーズがいる「おいしい市場」
だったとしても、あなたが参入してうまくいったとたん、ライバルが大挙してくることもよくあること。つまり
ということです。
なので、「好きなこと」でビジネスをする場合、それがライバルより優れているかという基準は常に持っておくべきです。
端的に言うと、こうなっている状態であるかということ。
ここが超大切なポイントなのです。
まとめ
「好きなことでビジネスを始めるのが一番ですよ」という考えの夢を壊すわけでありません。しかし「好きなこと」で成功するには三つの条件が必要です。
- ニーズがある
- 強みがある
- 選ばれる理由がある
おそらく「好きなこと」から出てきたあなたのビジネスアイデアは素晴らしいものだと思います。
でも、素晴らしいかどうかは主観の問題。
「勝てる」なければダメ。
では、「好きなこと」はあきらめるべきか?
というと、そうではありません。
- 「好き」を「欲求の強い領域」にぶつける➡︎ニッチ戦略
- 「好き」を「相手の関心」とする➡︎リフレーミング
- お客さまを「何度も買う」顧客にする➡︎リピート
など
マーケティングやブランディングを活用することで「好きなこと」を「勝てること」に作り上げることは可能なのです。
これについては参考となるURLも貼っておきます。
個人起業って何をどうしたらいいのか?最初にぶつかる疑問はそれです。当記事では、個人でビジネスを始めたい方、スタートしたけど「やるべきことやってる?」という不安をお持ちの方に、ざっくり10のステップでわかる個人起業の始め方をお伝えしています。
【最初の売上を上げるために個人起業家がやるべき大事なこと】
個人がビジネスを初めて「最初の売上」を早めに上げることは大事なこと。なぜかというと小さくても売上を上げた事実が自信につながり、継続行動のモチベーションになるから。当記事では、個人起業家が最初の売上を上げるためにまずやることにフォーカスしてお伝えしています。起業初心者、これから始める方は必見です!