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個人起業家のブランディング【弱みの使い方】

個人起業家がコンセプトを作り、ブランディングに展開していく時、次の2つのステップをふむことが圧倒的に多いですよね。

<ステップ1>

  • 強み
  • 得意なこと
  • 好きなこと

を棚卸しする。

<ステップ2>

  • それらを顧客ベネフィットに結びつける

いわゆるこれが定石です。

個人起業家のブランディング【弱みの使い方】

今のステップはあなたのポジティブな面に着目しています。

でも、ポジティブな面がない人は、どうするの?っちょっと心配になりますよね。実際「自分は人に言えるほどの強み・得意なこと・好きなことはない」という方も少なくありません。

私、とりたてて「得意なこと」や「強み」ってないんですけど・・・

わたしも「好きなこと」って言われても・・・

でも大丈夫。

ネガティブなこと、つまり「弱み」を使うことで

  • 独創的な
  • 味のある

共感ブランディングができるのです。

以下、具体的な弱みを活用して価値をあげるブランディングのやり方です。ブランド価値について深掘りした記事をご紹介しておきます。

【自分のブランド価値の発見方法】
個人起業家のブランド価値を発見する作業は言うほど簡単ではありません。やり方を間違えると独りよがりのものになってしまうから。また、当然いわゆるブランド品のビジネスの仕組みとも違います。当記事では、個人起業家が自分のブランド価値を正しく発見する方法を具体的にお伝えしています。個人起業家の方は必見です!

 

弱みの具体的な使い方

2つのやり方で「弱み」を「価値あるブランド」に変えていきます。

  • リポジショニングする
  • ストーリー展開する

リポジショニングする

リポジショニングするとは「弱みの見方を変えて強みに転じる」ということです。

こんな例がわかりやすいかもしれません

  • 駅から遠い店➡︎隠れ家的な店
  • 暗い人➡︎影のあるクールな人
  • おこりっぽい人➡︎熱い情熱的な人
  • まずい➡︎わかる人だけがわかる味
  • 夢のない人➡︎地に足のついた現実的な人

ちょっと無茶苦茶な例もありますが、これが視点を変えることで「マイナスをプラスに変える」つまり「弱みを価値に変える」ことです。

ストーリー展開する

弱みを起点にストーリーを作ることです。弱みって共感ストーリーになりやすいんです。

強みだけの人をストーリーのプロットに落とし込むと、

  • 家が金持ち
  • 頭も良くかっこいい
  • 名門大学・人気企業へ
  • 幸せな結婚生活
  • 人生全てが順風満帆

これどうですか?

「あっそう」って感じで何の共感も生まれないですよね。共感がないところにブランディングは存在しません

 

一方、弱みはストーリーにすることで共感されるブランディングに展開しやすいんです。

例えば

  • 家が貧乏
  • まともに学校に行けず、時給800円のアルバイト生活
  • 次第に引きこもりに
  • なにをやっても失敗ばかりのダメダメ人生
  • 自動車事故で九死に一生を得る
  • 今生きてるだけで幸せ➡︎「今を全力で生きる」 価値観に
  • でも人生そう簡単ではない
  • 腐りそうになっていた時、頑張っている姿を応援してくれる人が登場
  • 少しずつ改善
  • 成功

もちろんこれは極端なプロットです。

でも

  • 弱み
  • どん底
  • 偶然の出来事(事故や師匠との遭遇)
  • 気づき
  • トライ
  • 失敗
  • 改善
  • 成功

という流れがあることで

読者(顧客)があなた(起業家)に感情移入しやすく共感が生まれるという流れになるのです。

 

『スターウォーズ』を製作したジョージ・ルーカスが影響を受けたアメリカの神話学者ジョーセフ・キャンベルが神話の研究から導き出した<ヒーローズ・ジャーニー>はまさにこういった流れです。

<ヒーローズ・ジャーニー>

  1. 天命を告げられる
  2. 旅が始まる
  3. 境界線に遭遇
  4. メンターとの出会い
  5. 悪魔との戦い
  6. 変容する
  7. 課題を終わらせる
  8. 故郷に帰る

どんな時使えるか

実際どんな時、有効なのか?

「リポジショニングする」の場合

競合がひしめく市場、いわゆるレッドオーシャンで活用できます。

基本的にはレッドオーシャンに参入することは得策ではありません。しかし、

  • どうしてもそうせざるを得ない場合
  • レッドオーシャン化してしまった場合

このリポジショニングは使えます。

  • 強みの競い合い=ベネフィットの大きさの争い
  • 弱みの活用=ベネフィットをずらす=あらたなベネフィットへの気づき

となるからです。

「ストーリー展開する」の場合 

強い共感が購入の引き金になる市場。

具体的には

  • コーチング
  • カウンセリング
  • セラピー

といった市場です。

  • 提供者視点:「私もそうだったんだからあなたもできる」と言える
  • 見込み客視点:「そういう成功事例があるんだったら私もできるかも」と共感できる

となります。

まとめ

一般的にマーケティングやブランディングの世界では

  • 強み
  • 得意なこと
  • 好きなこと
    を棚卸しして、それを顧客ベネフィットに結びつける

という定石があります。

しかし、「弱み」を活用して強いブランドにすることもできるということです。

そのステップは以下になります。

①:弱みを認識する

  • 「弱み」と思っていること
  • 実際「弱み」であること

②:弱みを活用する  

  • リポジショニングして「強み」や「味」に変える
  • ストーリーにして共感を生む

このステップで結果として「弱みが強いブランドを生む」ことがあるという話でした。
その他「好きなこと起業」におけるワナについても分かっておいた方がいいと思うのでリンク貼っておきます。

【好きなことで起業するのワナ】
「好きなこと」で起業するのが一番!そう言われることもあります。本当なのでしょうか?実は「好き」だけではダメ。「好き」で起業して成功するには3つの条件があります。当記事は3つの条件を解説し、「好きなことで起業する」のワナを回避する手助けを致します。

 

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