大企業に長年勤務していると「無意識に」やっているのが「仮説ー検証サイクル」を回すこと。これは大企業に勤務していてよかったと思うことの一つですが、これ、本当に使えます!
大企業だけに使わせておくのはもったいないので、ぜひ個人起業家も個人起業家バージョンで、この「仮説ー検証サイクル」を活用するといいと思っています。
大企業がやっている課題解決ノウハウを個人起業家も活用
ビジネスをやっていると「なぜかうまくいかない」「なんだか、このところ調子が悪い」「売上が思うように伸びない」ってことありますよね?
そんな時に力を発揮するのが、この「仮説ー検証サイクル」です。
「仮説ー検証サイクル」を一言で言うと
まずカンタンにざっくりと説明すると、こんな感じです。
問題が起きたり、なぜか不調という時に、とりあえず「今やっていることを倍の速度でやったり・睡眠時間を削って頑張ったり」するのではなく
今の状態の原因って・・・
- もしかしたら、こうではないか?
- こんな考え方にしたらいいのではないか?
- アプローチをこう変えたらいいのでは?
と一旦解決方法の仮説を立てます。
そして、それを一定期間やってみて「正しいかどうか」を検証してみるという方法です。
- 仮説が正しければ「継続してやればいいし」
- 間違っていれば、別の仮説をもとに再度実行すればいい
のです。このように
「仮説と検証」を繰り返しながら、ベストなやり方に近づけるやり方が「仮説ー検証サイクル」
です。
いつやるか?
大企業の場合
- 「現時点で集まっている情報量」を増やしてから・・・
- 「他の事業やこの事業の成果がどのように全社的な影響をもたらすのか」
などを考慮してやることが多いという感じです。
でも
個人起業家のあなたの場合、
- 集客や売上が伸びなくなった時
- 似たようなサービス・商品を見つけた時
- 売上という結果はいいにも関わらず不安になった時
そんな時、即座にやるべきです。
どのようにやるか
「仮説ー検証サイクル」を回して売上を伸ばし企業価値を高めている代表選手といえばセブンイレブンとマクドナルドだと思いますが、どちらもデータを駆使したやり方をとっています。
個人起業家のあなたは、そこまでデータ起点でやることができないと思います。でも個人起業家ならではのやり方があるので、それをやってみて下さい。
「個人起業家ならではのやり方」とは、以下を一つまたは組み合わせてやってみる方法です。
- 素朴に「なぜ」と問う
- 「で、何しようとしてんの?」ともう一度問う
- 「それって一言でいうと・・・」でまとめてみる
- 無意識の前提を否定してみる
素朴に「なぜ」と問う
素朴に
- なぜ急に売れなくなったのだろう?
- なぜ人が集まらなくなったのだろう?
- なぜいいね!がつかなくなったのだろう?
- なぜコンバージョンが悪くなったのだろう?
と問いてみることです。
それによって「かもしれない」が出てきます。
- 顧客ニーズが変わったのかも
- もう流行らなくなったのかも
- オファーの魅了の有効期限が切れたのかも
などですね。これは「これまで考えもしなかったことを考えるようになった」ことですから、大きな収穫です。
「で、何しようとしてんの?」と考えを進めてみる
集客ができないという問題に直面したとき
- オファーを変えてみた
- 思い切ってSNS投稿の見え方を変えてみた
という段階でご相談を頂くこともありますが、
その時、ご自分で「で、何しようとしてんの?」と自分自身に質問してみて下さい。
- で、オファー変えて何しようとしてんの?
- で、SNS投稿変えて何しようとしてんの?
って。
そうすると「そうか!わたしって・・・
- 顧客ニーズの捉え方
- 自分のSNS上での見え方
を変えようとしているんだ!」などという気づきがあります。
もし、顧客ニーズの捉え方を変えようとしている自分がいるとしたら、
- キャッチコピーを変える
- LPのファーストビューを変える
- 日頃のSNS、ブログ、メルマガのテーマ設定を見直す
など、他のやり方も思いつきますよね。これ大事です。「で、何しようとしてんの?」は自分のその時進もうとしていることの本質を見ることができます。
「それって一言でいうと・・・」でまとめてみる
直面している課題って、多くの場合、いろんな要素が絡み合っていたり複雑。また、自分の取ろうとしている対応策も「やるべきこと」の時系列が行ったり来たりしていて、ちょっと複雑。
でも、そこをあえて「一言でいうと・・・」ってまとめてみる」。
それによって
- 課題の本質
- やろうとしていることの本質
が見えてきます。
最初のうちは「本質の捉え方を間違えたとしても大きな損失にならない」ような小さな課題から始めて下さいね。経験やカンのようなものがある程度必要なので。
無意識の前提を否定してみる
どんなビジネスをやっていても・どんな状況でも、必ず「無意識のうちに設定している前提」があるものです。
- 個人起業家じゃこんなモノは仕入れられないよね
- わたしの経験でこんなことアドバイスしたらおかしいよね
- きっとこんな人はこんな行動しないと思う!
とかです。
それをゼロベースで考えるために一旦「否定してみる」。
- 個人起業家でも仕入れらるとしたら
- わたしの経験でもアドバイスできるとしたら
- こんな人も行動するとしたら
このように前提を変えることができたら「じゃ、どうやろう?」というHowの思考が出てきますよね。それ重要です!
こんなことが「仮説ー検証サイクル」の回し方の一部。大企業ではよくやる方法ですが、個人起業家も個人起業家なりの方法でやってみることを強くおススメします!
まとめ
ちょっとまとめると
「仮説ー検証サイクル」とは問題や課題、あるいは課題となる前の「感覚」段階でも「なんか変?」と思ったときに一旦仮説を立てて、それを検証してみる
こと。
検証してみて、仮説が正しければ「やり続ける」。間違ってれば「別の仮説を実行する」というアプローチです。
で、やり方は・・・というと
- 素朴に「なぜ」と問う
- 「で、何しようとしてんの?」ともう一度問う
- 「それって一言でいうと・・・」でまとめてみる
- 無意識の前提を否定してみる
をオススメしてます。
ということで
ではまた