アメリカのコロナウイルス被害が大きくなるにつれて、ビジネスにおけるいろいろなステータスの人に深刻な影響を与えているのは言うまでもありません。
さらに4月7日付けで、ロサンゼルス市長からフェイスカバーの着用命令が出されました。
フェイスカバーとは必ずしも市販のマスクである必要はなく、口と鼻を覆える布などでの代用でもOKとのこと。
こんな状況の中、ロサンゼルスの起業家たちとのZoomでのコミュニケーションを頻繁に行っています。それを元に、この非常時にアメリカ人(と言ってもサンプルはロサンゼルスの私の周辺の人たち限定ですが)起業家がどうサバイブしているのか?そのサバイバル術についてシェアします。
非常時におけるアメリカ人起業家のサバイバル術とは!
いろいろと人によってやっていることは違いますが、共通する「3つの視点」があると気づいたので、その視点に沿ってお話しします。
3つの視点
- コントロールできることにフォーカスする
- コントロールできることはなにか?
- 特にこの時期やるべきこと
コントロールできることにフォーカスする
この状況(平時でも同じですが)において、あなたの周辺には自分で
- コントロールできること
- コントロールできないこと
がありますよね。
なので、あなたは自分で「コントロールできること」のみにリソース(時間・お金・エネルギー)を投下すること。
当たり前と言えば、当たり前ですが、多くの人は「コントロールできないこと」にも必要以上に注意をむけ、その結果「不安」「不満」「ストレス」などを招いてしまっています。その3つは「仕事のパフォーマンスを下げる3要素」!注意したいですね。
具体的にはこんなこと(何度も言って恐縮ですが、当たり前のことなのですが・・・)
- ウイルスのコントロールを、あなたはできません(頑張って取り組んでいる方々はいます)
- 会社が首を切るか、一定期間自宅待機にするかは、あなたはコントロールできません(起業家のあなたには関係ないかもしれませんが、あなたのクライアントは会社員であることも多いはず)
- 経済や政府の経済政策について、あなたはコントロールできません(政府に意見を言うことはできるはず)
なので、「自分にコントロールできることはなんなのか?」だけにフォーカスしましょう!
コントロールできることはなにか?
ではコントロールできることは一体なにか?
この状況で変更せざるを得ない「短期目標」とそれに伴う「行動計画」が主なところですが、この土台となるのか「健康」。感染しないこと!仮に感染しても発症しない免疫力!当然人に感染させない行動などを最初に挙げています。
ウイルスの脅威にさらされない行動をすること
感染しない行動、つまり「ウイルスにさらされない行動」を徹底的に意識すること。起業家は倒れたらいろんな意味で大変です。絶対に感染しない行動をとること。この辺の起業家たちは神経使いすぎるぐらいが丁度いいと、インテルを拡大させたアンディ・グローブが言った言葉を冗談でよく使っています。
アンディ・グローブの言葉
Only the Paranoid Survive. (病的なほど心配しすぎる奴だけが生き残る)
必要なら短期的な目標を変更すること
起業家のあなたは当然目標を2つ以上立てているはず。一つは長期目標。もう一つは短期目標ですよね。
この状況では、「短期目標」は変更しておいた方がいいかも。コロナの状況はなんとも読めないところはありますが、
- ベストケース・シナリオ
- ワーストケース・シナリオ
ぐらいで幅を持たせて。
目標に沿った行動計画をたてること
修正した短期目標は「目標のまま」で放置してても意味がありません。目標と行動計画を必ずセットで考えましょう。
設定した期間中にやるべきことを「月単位」「週単位」そして「毎日の行動計画」に落とし込むことが、地味だけど目標達成までの一番の近道。この非常時にもそれは守りましょう!
行動計画に沿った行動をすること
行動計画を作っても「行動しなけば」意味ないですよね。そのための行動習慣の定着です。洋の東西を問わず起業家には読書家が多いもの。
数年間前に「何度も読んだ!」という『スタンフォードの自分を変える教室』(ケリー・マクゴニガル著)を読み返して、変更した行動計画を習慣化しようとしている人が多いですね!
特にこの時期やるべきこと
この時期だからやるべきこととしては「売上を下げない」ことです。そのためやっているのは
- お客さまの「この時期特有のニーズ」を汲み取ること
- それに対応したサービスにシフトすること
「この時期特有のニーズ」を汲み取ることはめちゃめちゃ大事。そしてこちらの起業家は必死しなってやっています。ポイントは、どんなビジネスをやっていたとしても
ポイント
「この時期特有のニーズ」は必ずある!と信じてそれを探そうとすること
だと思います。
細かいことだけど大事なこと
また、Zoomなどでのサービスに切り替えた方も多いはず。そんな時「家から出られないのでZoomですみません」というスタンスはNGです。
Zoomだからこそできる「良い点」を徹底的に探し「Zoomでやるから価値が上がる」ぐらいの気持ちでサービス提供することがマインドセットとして必要。
これまで以上のパフォーマンスを発揮するために、コンサルやコーチング(セラピーもかな?)の場合、
- 事前学習(作成したコンテンツを予め学習しておいてもらう)
- 事後のフォローアップ(復習用にコンサル、コーチの内容をZoomで録画しておく)
などはすでにみなさんもやっていると思いますが、「こういうことができるからZoomになって良かったですね!」ぐらいのスタンスでいることが本当に大事です!
まとめ
以上、今のこの非常時に、アメリカ人起業家はどうやってサバイブしているか?そのサバイバル術についてお伝えしました。もちろん、これは私の周辺のロサンゼルスの起業家の例です。コロナ被害がより深刻なニューヨークなどでは「それどころじゃない!」という状況かもしれません。もし参考になれば嬉しいです!
アメリカ人起業家のブランディングで参考になりそうな記事も貼っておきます!
-
ブランディングをしていないアメリカ人起業家がいないワケ
一人ビジネスのマイクロアントレプレナーから、大化けしたスタートアップまで。ブランディングしてないアメリカ人起業家はいない。 こんなふうに思っています。 なぜでしょうか。 ブランディングを ...
続きを見る