個人でビジネスを始めたいという方、めちゃめちゃ増えています。特に女性と40代50代の男性の方からのご相談が私の場合圧倒的に多い状況です。
なので、ここでは個人起業の始め方についてお伝えしていきます。
個人起業の始め方
大きな流れでいうと以下の10のステップを踏むことをお勧めします。
- 目的を決める
- 商品サービスの方向性を決める
- ビジネスをデザインする
- コンセプトを決める
- 顧客動線を計画する
- 発信する
- 顧客との具体的な接点を持つ
- 少額の商品を販売する
- 高額商品を販売する
- リピートの仕組みを作る
それぞれについて見ていきます。
ステップ1:目的を決める
「何のためにビジネスをやるか」です。
考える視点
以下の四つの視点で考えていくと、ぼやっとしていたものがはっきりしてきます。
- 自分の価値観(何を大事だと思っているか)
- 自分が人や社会のためにどう役立ちたいのか
- 将来のある時点でどんな自分になっていたいのか
- そのための手段としてビジネスをどう捉えるか
言語化する
考えてみて「なんとなくこれかなぁ」のところまで行っても、そこで終わらせないでください。
このステップでは言語化までを目指します。
言語化する理由
その理由は二つです。
- 自分の中での納得感が強まるから
- いつでもすぐに立ち戻れる
ビジネスをやっていると「常に順風満帆」はありえません。
逆風の時にこそ「目的」「なぜ始めたのか」まで立ち戻ることで気持ちの凹みを少なくし、「頑張るぞ!」という気持ちを支えることができるからです。
どのように言語化したらいいのかよくわからない、という方のためにテンプレートのようなものを用意しておきます。参考にお使いください。
ステップ2: 商品サービスの方向性を決める
この段階では商品の仕様やサービスメニューまで決める必要はありません。
自分のリソース(資産)をもとに何をやっていくかをざっくりと決める、まででいいです。
企業でリソースって言うと
- 人
- モノ
- カネ
- 情報
って言うことが多いです。
個人起業家の場合は、
- 時間
- 自分自身
です。
時間
起きてる時間を何にどう振り分けるかということ。100%ビジネスに使えるわけではないので
- やるべきことに優先順位をつける
- 時間配分を決める
ことは極めて重要です。
自分自身
起業における自分自身とは、自分の
- 強み・得意なこと
- 好きなこと
- 経験・実績・スキル
- 想い
です。
ここでは、「想い」についてのみコメントしておきます。
自分が
- 得意なこと
- 好きなこと
- スキルのあること
で起業するのはもちろんアリです。というか、それをリソースに起業する人がほとんどです。
しかし、例えそれらがなくても「想い」さえあれば、個人起業の場合はアリだと思ってます。強い想いが近い将来の
- 強みを作り
- 実績を生み
- スキルアップを実現する
からです。
ステップ3:ビジネスをデザインする
目標とする売上金額から逆算して
- どんな商品にするのか
- どんなビジネスモデルにするのか
などを決めていきます。
実際ご相談があった話なので例としてよく取り上げる占い師さん。
こんな目標と現状がありました。
- 目標年商は1,000万円
- 現状は2時間3000円の鑑定
でも、今のままやり続けても目標に達成しないことは明らかですよね。
なので目標を決めたら、それを現実的に最短で到達するにはどうすべきかをデザインするのがこのステップです。
- サービス内容
- 単価
- 顧客一人からの年間売上
- サービスの提供の仕方
- 課金の仕組み
などをデザインします。
ステップ4:コンセプトを決める
ここでやることは以下の三つを決めることです。
- コンセプト
- STP
- ブランディング
コンセプト
コンセプトとはあなたの提供する商品やサービスの価値の本質のこと。
に当てはめて考えてみると良いでしょう。
- A:現状
- B:理想の状態
- C:理想の状態にするために提供すること
例えば、
とします。
この場合、
- A:自分に自信のない人(状態)
- B:最大の自己肯定感のある状態
- C:NLP を使った自分価値発見プログラム
になります。
めちゃめちゃ単純化してご説明すると・・・ということでご理解くださいね。
STP
- S:セグメンテーション
- T:ターゲティング
- P:ポジショニング
市場を大きなまんま捉えるのではなく、小さく区分けしていき(セグメンテーション)、その中で自分の強みが一番刺さる人に対して(ターゲティング )勝てる自分を打ち出していくこと(ポジショニング )です。
これに関しては参考になるURLを貼っておきますね。
ビジネスデザイン、STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)、自分らしさ、コンテンツ作成、見込み客の流れなど、個人ビジネス成功のために絶対に知っておくべき・やっておくべきことを5つにまとめました。
ブランディング
個人起業家のブランディングとは
- あなたらしさ
- 見込み客のニーズ
をマッチングさせること。
その結果、ある領域について「〇〇と言えば」であなたの名前が真っ先にあがることです。つまり「あなたの名前で商売することができる」状態を目指すものです。
ブランディングについては、とても記事の一項目で紹介できる内容ではないので参考となる URLを貼っておきます。
起業家が圧倒的に選ばれるためにはスキルはノウハウだけではダメ。ブランディングが必要です。とは言え、なかなかお伝えするのが難しいのがブランディング。当記事では、起業家が効果的なブランディングするための入門編101に絞ってお伝えします。これからビジネス始めたい方、一旦振り返りたい方などにオススメです。
ステップ5:顧客動線を計画する
あなたのことを知らない人を
- メディア(無料のSNSや広告)
- イベント(セミナー、ランチ会など)
などを活用することで最終的にはファンにさせる流れのことです。
ざっくり言うと流れは以下のようになります。
- あなたのことを知らせる
- あなたに関心を持たせる
- あなたの主張に共感させる
- 無料提供の商品・サービスを体験させる
- 少額のサービスを購入させる
- 高額商品を購入させる
- リピートさせる
- ファンにさせる
このように書くと「仕掛ける感」満載ですよね。
でも、もちろん見込み客が自ら行動したいと思う価値をあなたが提供することが前提です。つまり、全てのステップでウィン・ウィンの関係が成立つことが大事になります。
ステップ6:発信する
見込み客が顧客動線を進んでいくために「あなたの価値」を発信することです。
具体的に発信するコンテンツは
- 見込み客の悩みの解決に役立つ内容
- 見込み客の願望達成に役立つ内容
- あなた自身の経験と価値観
- 既存のお客様の変化の事例
などです。
ステップ7:顧客との具体的な接点を持つ
知らないものを買う時って誰でも不安がありますよね。
このステップの目的は心配・不安の払拭です。
スーパーやデパ地下での試食と考えていただければいいです。
ビジネスによりますが、
- 無料コンサル
- 無料カウンセリング
- ランチ会
- お茶会
みたいなものがこのステップでやる代表的な活動です。
ステップ8:少額の商品を販売する
本命商品である高額商品を販売する一歩手前の段階になります。
- あなたのことはだいたいわかった
- 商品・サービスの不安もある程度消えた
- でも高額を支払ってサービスを受けるにはまだちょっと不安
こんな段階の人に向けたものです。
なので
- ある一定の満足感を出すこと
- 高額商品への期待感を出すこと
- 自分ひとだけではできないかも(だからあなたが必要)
と思ってもらうことがこのステップでの目的となります。
ステップ9:高額商品を販売する
少額で販売した商品サービスを提供している後半、満足感と期待感が高まった時に行うクロージングによって以下の3つのことを最大化させます。
- あなたの商品サービスへの期待感
- 理想の自分になるチャレンジをしてみたいと思う気持ち
- あなたがいればできる!という気持ち
これらがこのステップでやることです。
ステップ10:リピートの仕組みを作る
これまでご説明してきたものは全て「新規顧客獲得」のステップです。しかし、これには労力や時間がかかるもの。
効率的に売上を伸ばすには「既存客をリピートさせる」仕組みを作ることが最も重要なのです。これによってLTV(顧客生涯価値)が上がるからです。
ビジネスが飛躍するには、このLTVを伸ばすことが重要となります。
まとめ
「個人起業の始め方」というタイトルでお伝えしてきましたが、内容的には
- 始め方から
- 軌道に乗せるまで
ということになっているかと思います。
それを10のステップでお伝えしてきました。
復習すると以下のようになります。
- 目的を決める
- 商品サービスの方向性を決める
- ビジネスをデザインする
- コンセプトを決める
- 顧客動線を計画する
- 発信する
- 顧客との具体的な接点を持つ
- 少額の商品を販売する
- 高額商品を販売する
- リピートの仕組みを作る
「個人起業家の典型的な悩み」や「早期退職者が一人で稼いでいくため」に参考になるURLも貼っておきます。
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