会社が早期退職のプログラムを発表した!どうしよう?
こんなご相談が増える中で『EMPLOYEE TO ENTREPRENEUR』という本を読んでみました。
306ページの本ですが、3分で内容が分かるよう勝手に超訳しました。早期退職に応募するかどうか?その決断の参考になれば幸いです。
【早期退職者必読】サラリーマンから起業家になる前に知っておくべき6つのこと【洋書の超訳】
書籍
- タイトル:EMPLOYEE to ENTREPRENEUR〜How to earn your freedom and do work that matters (勝手にタイトル:サラリーマンが起業家になる方法〜大切なことをやりながら、自由に生きる方法)
- 作者:Steve Glaveski
- 出版:2018年
内容(超訳)
成功する起業家の秘密とは
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- テクノロジーのおかげで我々は今、歴史上かつてないほど起業が簡単にできる時代に生きていると言える。
- とは言え、どんな人でも起業家にに向いているというわけではない。
- 実際、頑張っていてもサボっていても定期的に給与が振り込まれるサラリーマンから起業家になるために必要なのは、仕事のスキルとかノウハウだけではない。もっと大事なものがある。それは「起業家マインドセット」だ。
- この「起業マインドセット」、起業するにしても、考えた末、早期退職を見送り会社員のまま人生を終わらせるにしても、持っていると人生がワクワクする。
起業家マインドセットとは
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- では「起業家マインドセット」とは?
- 心理学者のキャロル・ドゥエック博士が発表した2種類のマインドセット。ひとつは、固定マインドセット。もうひとつは、成長マインドセット。
- 固定マインドセットとは、人間は生まれながらにして能力が決まっている。なので、どのぐらい成功するかは頑張りではなく、生まれながらの能力だ、というもの。
- それに対して、成長マインドセットは、なんど失敗しようともそれを成長の糧と捉えて「頑張れば人はいくらでも成長し成功できる」というもの。
- 起業は新しいことの連続。だから、一度や二度の失敗はつきもの。なので、起業家として成功するためには成長マインドセットが欠かせない。
- 起業家マインドセットとは、ほぼほぼ成長マインドセットのこと。
- では成長マインドセットを伸ばすためにはどうすればいいのか?それは、どんなに苦しい状況であったとしても自分を信じ切る能力を育むこと。
- そのために意図的にネガティブな環境に身をおいて自分を鍛えることも重要。実際、ネガなコメントだけを言う会議を実施している会社もあるぐらいだ。
起業家の行動とは
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- スマホをタップするだけで、数分でクルマが迎えにきて、一言もしゃべらなくても目的地に到着できるサービス。こんなサービスを10年前に誰が想像しただろうか?もちろんウーバーのことだ。
- ムーアの法則(半導体の性能は18ヶ月で2倍になる)を持ち出すまでもなく、我々の生活はものすごい勢いで変化している。
- それを考えると、バーチャル・リアリティ、自動運転のクルマ、宇宙船の商業利用など、これからもっと凄いことになる。もはやSFは「サイエンス・フィクション」ではなく「サイエンス・ファクト」だ。
- スピードに対応していない大会社。その特徴は、実行前の計画しすぎ、必要のない会議、社内政治などがはびこる文化だ。世間は凄いスピードなのに、そんな環境にどっぷり浸かっている社員がハッピーじゃないのは当たり前かも。
- それに対して、うまくいっている起業家は、ものすごいスピードで変化するソーシャル・シフトをむしろ楽しんでいる。
- なので、起業家にとして生きていくのなら「行動」を変えることが大事。その行動とは「変化への対応」だ。既にやや古くさい言い方だが、これが絶対必要。
目的意識をしっかり持つ
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- 困難を乗り切るには必要なこと。それは成長マインドセットだけではない。はっきりした目的だ。
- では、はっきりとした目的とは何か?「なぜこれをやりたいのか」について自分に正直になることで見えてくる。
- どうすれば見えてくるのか?ここで紹介されているのが「5 F メソッド」というやり方。現状把握のためのメソッドだ。
- 5Fとは
- 自由(Freedom)
- 経済的自立(Financial independence)
- 充実感(Fulfillment)
- 運動(Fitness)
- 友人・家族(Friends & Family)のこと。
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- ポストイットに現状の点数をつけてみる。十点満点だ。これを数ヶ月に一度やってみてると、点数の変化があきらかになる。それを見れば「そろそれ環境を変えるべきかも」というのが分かってくる。
- サラリーマンから起業家になる、つまり早期退職の「タイミング」が分かるやり方かも。
アイデアは〇〇してコネクトさせる
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- 一回バラバラにして、再び組み合わせる。これによって、これまでなかったものが生まれことも。イーロン・マスク、ジェフ・ベゾスなどの起業家が「全く新しい」と思われることを生み出すのはこれをしているから。
- これはFirst principles thinkingと呼ばれているやり方。日本語にすると、さしずめ「ものごとを本質から考え直す」という感じだろうか。
- これは「徐々に改良されていく」じわじわ型スタイルではなく、「一気に画期的なもの」が生まれる突き抜け型スタイル。
- アイデアのドットをコネクトしていくことで成功した多くの起業家は多い。しかし、コネクトするのと同じ位大事なのが、ドットを集めること。アイデアのドットが手元にないとコネクトできないからだ。
- ドットはたくさん集めておけば、意図せずコネクトすることもある。なので意図的にドット集めをすることは起業家にとって大事なこと。
一番重要なのは、やっぱり・・・
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- 人間の一日の時間はみな同じ。それをどう使うかで結果が変わる。
- 設定した目標達成に向かっている時間の使い方なのか、そうでない時間の使い方なのかで、結果が決まると言っても過言でない。特にこのスピードと変化の中で起業家として生きると決断したあなたにとっては。
- 目的達成のための時間の使い方は「いかに多く」ではなく「いかに賢く」だ。起業家として目的をもってワクワクしながら生きる。そんな人生をおくりたいなら「いかに多く働くか」ではない「いかに賢く働くか」なのだ。
超訳のまとめ
サラリーマンが起業家になるにはある程度「思い切り」も大事だが「最低限のことを知っておくこと」もそれ以上に大事。その最低限のこととは
- 起業家として必要なのは「起業家マインドセット」
- 起業家マインドセットは、ほぼ「成長マインドセット」
- サラリーマンと圧倒的に違うものとして「行動」がある。それは「変化に対応」する行動だ。
- 飛び込む前に「目的」を確認すべし。はっきり明確な目的がないと起業はつらいだけかも。
- 起業の成功に欠かせないアイデアは自然に出てくるものではない。日頃からアイデアのドットを集めておいて、それをコネクトすること。
- とは言え、やっぱり大事なのは時間の使い方。この時間の使い方は「目的に沿っているか?」を常に自問すること。
その他「早期退職するかどうか」迷った時、役立ちそうな記事を貼っておきます。
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