起業して数年経ちますが、なんだかうまくいきません。どうしたらいいんでしょうか?
正直詳しく内容を聞いてみないとお答えできないのですが、「もしかしたら参考になるかも」と思ったことがあるのでシェアします。
私が18年間アメリカの広告業界にいて、いろいろな分野のプロを見てきて
と思ったのです。かなり独断と偏見ではありますが、まとめてみました。
成功してるアメリカ人起業家から学べる3つのこと
ひとこと言うと、成功してるアメリカ人起業家は
ということです。
で、その「上手に自分をマーケティングする」ために、どんな考え方を持っているのか。
そこに共通点があるような気がしました。そして、そこに我々が学べる点があるのでは?と思ったので、それを3つに絞ってお伝えします。
- 大局的にものを見る
- 自分の世界観を持つ
- エクストリームに自分をポジショニングする
ひとつずつ解説してきますね。
大局的にものを見る
まずものごとを俯瞰(ふかん)して見ていることです。
「起きていること」だけを近視眼的に見るのではなく、まずは「全体がどうなってるのか」を把握しようとします。
それを理解した上で
起きていることに関する
- 全体との関係
- 全体に対する影響度
- 今すぐ対処すべきか
などの判断します。
ある問題が勃発したとしても
- 全体への影響度が低く
- 放置しておいても時間が解決する
と判断した場合は、「そのまんまにする」という決断をします。
つまり「放置」ですよね。戦略的な。
実際のできごと
実際に、ある知り合いの中小のメーカーに起きたことです。
会社発信のSNS投稿が炎上したことがありました。スタッフは消火作業に躍起なのですが、その経営者は
- この炎上は重要顧客への商売に影響しない
- これは他に拡散しないだろう
- 何もしない方が自然鎮火する可能性が高い
こんな判断して「そのまんまにする」と意思決定しました。結果的には、これが功を奏して大きな問題になりませんでした。
ここから言えること
起きた「炎上」への対処に躍起になっていたら事態は悪化していたかもしれません。それを考えると、
この経営者の「大局的にものを見る」という姿勢と判断によって救われたと言えるかもしれません。
アメリカの大統領選でも
アメリカの大統領選を見ていてもこれが言えます。
大統領に当選するには50州全部に勝つ必要はありません。
- 勝てる可能性の高い州
- 勝てる見込みのない州
- それ以外の州
と分け、
- 勝てる州を取りこぼさず
- 勝てない州には余計なリソースをかけない
と決断。そして、それ以外の州つまり
これも「大局的にものを見る」視点からの戦略と実行の例です。超単純化して言ってますが・・・。
自分の世界観を持つ
「この人はこんな人」というイメージを植え付けること。
そして一貫したイメージを維持すること。
期待感が生まれる
これによってある種の「期待値を上げる」ことができます。
この人に頼むと
- こんなアウトプットになるだろうな
- このような回答をくれるに違いない
- こんな視点でアドバイスしてくれるだろう
ある意味、ブランディングです。
これがあると戦略的「ハズし」もできる
イメージ作りはわりと大雑把な方向性だけでオッケーです。
「この人はこんな人」というざっくりとしたイメージを持った上で、
- 確信犯的な意外性を出す
- さらにそこまでやるかを出す
など戦略的にハズすこともできます。
これによって、信頼感や好感度を上げたりすることもできます。
この「自分の世界観を持つ」ことが成功してるアメリカ人起業家に共通しているものの二つ目。
エクストリームに自分をポジショニングする
これは特に私が住むロサンゼルスや、かつて住んでたニューヨークなどで、すごく感じたことです。
超多様性の環境
アメリカの中でもLA、NY、SFなどといった都市は、多様性が極めて高い状態と言えます。
人種・民族・宗教だけでなく政治的立場(リベラル、保守、中道、リベラル中道・・・)、価値観やものの考え方・・なにしろ多様性にとんでいます。
こんな中、
差別化ができないと存在感すらなくなります。
ビジネスや政治 NPO 活動などあらゆる「選んでもらわないと成り立たない」仕組みの中では「ポジショニングをエクストリームに」やることは必須といえます。個人起業家の効果的なポジショニングの仕方については以下をご参照ください。
「個人起業家にとってポジショニングは大事」これよく聞きますよね。でも具体的にはどうすればいいのでしょうか?そして、どんなやり方がNG?個人起業家が「自分という商品」を最高値で売るためのポジショニング戦略についてお伝えします。
メリットに直結させた理由作り
選んでもらうために彼らがやっている戦略は
自分を選ぶと「こんなメリットがありますよ」ということを
- 明確に
- 具体的に
- 期限をつけて
打ち出しています。これは政治家もビジネスマンも NPO も全く同じ。
この
- エクストリームに自分をポジショニングする
は成功してるアメリカ人起業家の共通の特徴の三つ目。
- 大局的にものを見る
- 自分の世界観を持つ
と合わせて持っているものです。
まとめ
割とざっくりとした質問への回答と言う形でお伝えしてきましたが、「なんとなくの悩み」を持っている場合、
もありますが、このように違った環境の中で「成功している人たちに共通する特徴」を見ることによって参考になることもあるはず。ぜひこの3つ
- 大局的にものを見る
- 自分の世界観を持つ
- エクストリームに自分をポジショニングする
を見た上で、「自分ってどうよ?」って振り返って見てください。どこかに役立つ部分もあるかも。
いずれにしても成功する起業家にはブランディングが必要。ブランディングの方法はひとことでは語りきれませんが、まずは「ブランド・アイデンティティ」から見えていくのもいいかも。参考になりそうなURLも貼っておきます。
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