このところ「アメリカ大統領選」などで「ブランディング」について議論する機会がますます増えました。大統領選はブランドの戦いとも言えます。
そんなこともあり、個人起業家にとって成功するブランディングと失敗するブランディング。その特徴を合計10個まとめてみました。
①目的地をクリアに設定している
②「なぜ」(Why)がある
③一貫性がある
④感情と理性の両方を働かせている
⑤人がどう受けとめるかを考えて発信している
①自撮り=ブランディングだと思っている
②いいね!やフォローを集めることがブランディングだと思っている
③「なぜ」(Why)がない
④周りに流されて「ウケる自分」を作っている
⑤評価指標を持たない
成功するブランディング
①目的地をクリアに設定している
成功する個人起業家のブランディングには、必ず「目的地」があります。同時に「タイムリミット」も。
つまり、
- いつまでに
- どこにたどり着くのか
をクリアにしているということ。
「今、何をすべきか」はこれがないと始まりません。なので、成功するブランディングの特徴のひとつは「目的地」をクリアに設定していること。
②「なぜ」(Why)がある
目的地をクリアに設定してる、と同時に、「その目的地になぜ行きたいのか」をはっきりさせていることです。
さらには、「なぜ行きたいか」をしっかり発信していること。「なぜ」の発信に躊躇(ちゅうちょ)しないことも成功するブランディングの特徴の一つ。
多くの場合、
つまり、「なぜ」によって共感し、購買行動を起こし、リピートするから。
③一貫性がある
これは言わずもがなかもしれませんね。
一貫性は成功するブランディングにとって欠かせないもの。しかも、一貫性とは、アウトプットやイメージだけのことではありません。
- 考え方のフレームワーク
- 考え方そのもの
がブレることなく、一つの大きな土台に沿っていること。これが成功する個人起業家のブランディングを作り出します。
④感情と理性の両方を働かせている
感情だけで動いてしまうと、後で後悔することが多いもの。
つまらないヤツと思われるかもしれませんが、感情と理性の両方を働かせるのがビジネス。
この両方を操って、
- 現在地と目的地の距離や関係を把握し
- 今、何をすべきかを冷静に判断し
- 感情をコントロールして自分を盛り上げ
- 熱い行動に結びつける
感情だけでもダメ。理性だけでも不十分。
成功するブランディングには両方必要。
⑤人がどう受けとめるかを考えて発信している
ブランドとは、相手の心や頭の中にできるものです。
- 「ブランドイメージ」とは、相手が受けとめて作り上げたあなたのイメージ。
- あなたが発信する元になるものは「ブランド・アイデンティティ」
つまり、
になっていたら、うまくいっている一つの指標。 ブランディングが成功している個人起業家は常に人がどう受けとめるかを考えて発信しています。個人起業家のブランドイメージについてはこちらの記事で解説しています。
個人起業家にもブランドイメージは大事。しかし、個人起業家は大企業とは違うブランドイメージ戦略を持つことが重要。当記事では、大企業とは違いCMも大規模イベントもやらない個人起業家のブランドイメージを上げる戦い方をご紹介します。
失敗するブランディング
①自撮り=ブランディングだと思っている
もはや少数派だと思いますが、念のため言っておきます。
SNSで投稿する写真やイメージ。これが、ブランディング!と思ったら失敗します。
もちろん、あなたのイメージや「あなたらしさ」を相手の心や頭の中に作ってもらうための「一つの手段」ではあります。が、「手段の全て」ではありません。
②いいね!やフォローを集めることがブランディングだと思っている
これもSNSネタですが。
いいね!やフォローを集めることがブランディングではありません。
SNSでブランディングするなら、いいね!やフォロワー数よりも「エンゲージメント」に注目して下さい。
つまり、文字通り「エンゲージ(関わって)してくれた人」の数です。同じ数を追いかけるなら、エンゲージメントを!
③「なぜ」(Why)がない
ビジネスには
- 何を(商品・サービス)
- 誰に(ターゲット顧客)
- どうやって(販売方法)
が必要です。
でも、
これだけで「購買行動」を長期間促し続けるのは難しいかも。
なぜかと言うと「もっと良い」が出てきたらすぐに比較されてしまうから。
なので、この「なぜ」(Why)がないとブランディングは長期的にはうまくいきません。
④周りに流されて「ウケる自分」を作っている
発信する際、「人がどう受け止めるのか」を意識するのは大事。
でも、ウケを狙うあまり「その都度違う自分」を作ってしまうのは、本末転倒です。
実は「ウケる自分作り」はブランディングの際の「大敵」。流されてしまいやすい気持ちを押し留めて、「自分の本質的な価値(コアバリュー)」を追いかけましょう。
⑤評価指標を持たない
ブランディングの成功指標の一つに「想起」があります。
「想起」と一緒によく出てくるのが「認知」。
認知と想起の関係で言うと、
がブランディング成功の一つの道筋。
このような「認知」「想起」などといった指標があるから「成功・失敗」の判断ができるのです。
指標は旅で言うところの「地図」。
今どの辺まで来てるのかを把握するものです。これがないと
- 「まだまだ全然」なのか
- 「あともう少し」
なのかが分かりませんよね。
ブランディングも同じ。評価指標を持たない個人起業家のブランディングはうまくいきません。
まとめ
これが私の経験から言える「個人起業家にとって成功するブランディングと失敗するブランディング」の特徴です。思い当たるものがあればチェックしてみてください。ブランディングに取り組む以上「最高値」で売りたいもの。そのコツを「4つの力」でお伝えしています。
個人起業家のブランディングとは詰まるところ「自分という商品」を売ること。これが最高値で売れたらいいですよね。当記事ではそれを実現するための「4つの力」を従来のマーケティングの考え方から逸脱して、より実践的なアプローチでお伝えします。